Mapboxは、全世界270万人以上(2024年4月調査時点)のシステム開発者が利用するグローバルな地図APIサービスです。世界で毎月7億人以上(2024年4月調査時点)がMapboxで開発された地図サービスを利用しています。
国連や世界銀行などの国際機関もMapboxを活用しており、日本ではYahoo! JAPANの地図表示システムに採用されています。日本のソフトバンクが米国のMapboxとタッグを組み、マップボックス・ジャパンを設立。日本国内においてMapbox製品のサポートを提供しています。
参照元:Mapbox公式HP
https://www.mapbox.jp/showcase
世界中の地図情報をカバーしているため、日本だけでなく海外も含めた地図情報の活用が可能です。モバイルセンサーやドライバーからのフィードバック、航空写真などの情報に基づき地図情報の更新を行っているそうです。
また、1日あたり約140億のロケーションアップデートを実施し、AIと機械学習によって収集したデータをトラフィックデータに変換。運転時間の予測やルートの検索も可能となっています。
参照元:Mapbox公式HP
https://www.mapbox.jp/industries/automotive
ソースコードなどの専門的な知識がなくても、自由に地図をデザインすることができるのがMapboxの特徴の一つです。同社の「Mapbox Studio」は、直感的な操作でデザインの編集作業が可能。コーポレートカラーに合わせて地図のカラーや文字などを変更もできます。
カラーだけでなく、アイコンやテクスチャの追加、道路幅の調整、関心地点(POI)のカテゴリー別表示、建物の3Dモデル化、地形データの追加も可能。さまざまな編集作業が数分程度で行えるのが魅力です。
Mapboxは、自社だけのオリジナルな地図を誰でも簡単に作れるのがポイントです。米国の製品ですが、日本にもソフトバンク出資の会社があるので、日本語でサポートを提供してもらうことができるでしょう。
本メディアでは、地図APIサービスをお探しの方向けに、特徴の異なる3つの地図APIサービスをご紹介しています。「地図APIサービスの違いが分からない」「どの機能が重要なのか分からない」などでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
【目的別】 おすすめの有料地図
APIサービス3選
について見る
Yahoo! JAPANの事例です。同社では天気予報と防災情報を地図情報を活用してユーザーに提供していますが、地図情報のサーバー運用・保守コストが増大しており、大きなボトルネックとなっていました。
Mapboxを導入したことにより、サーバー運用・保守コストが実質0となり、費用面を大きく改善。また、地図データの更新や配信などはMapbox側で行われるため、Yahoo! JAPAN側は、ユーザーにとって有益なコンテンツの開発に注力できるようになったそうです。
参照元:Mapbox公式HP
https://www.mapbox.jp/customers/yahoo-weather
鉄道会社では、運行状況や乗車数、駅の人流など自社がもつデータと天気情報、災害情報を組み合わせたシステム開発を模索していました。その中で、データを可視化させる地図プラットフォームを必要としていました。
Mapboxの採用は、多機能な地図プラットフォームを無料で試せる点だったそうです。使い込むにつれて新たな可能性が次々と見つかり、最終的には実用性に加えてエンターテイメントにも富んだ機能の実装まで実現。導入後は、社内だけでなく社外での活用も視野に入れているそうです。
参照元:Mapbox公式HP
https://www.mapbox.jp/customers/jreast
会社名 | マップボックス・ジャパン合同会社 |
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本社所在地 | 東京都港区虎ノ門1-10-5 WeWork内 |
公式HP | https://www.mapbox.jp/ |
一口に有料の地図APIといっても、サービスによって特徴や強みは異なります。また、適している用途も変わりますので、自社のニーズに見合ったサービスを導入しましょう。以下では、おすすめの有料地図APIサービスをご紹介します。
道路情報が必要な
事業・システム開発なら
MapFan APIでは、全国の道路をくまなく実装調査したデータを使用。
「車種別規制」「マップマッチング」「未来情報周辺検索」など、物流と相性の良い機能が充実したサービスです。
住宅地図を利用した
事業・システム開発なら
ZENRIN Maps APIは、古くから住宅地図事業に注力するゼンリンが提供。
建物に独自IDを付与し時系列で管理することが可能で、住宅関連の機能が充実したサービスです。
公共交通機関を使った
事業・システム開発なら
NAVITIME APIでは 、交通ルート検索や場所検索、乗換案内などの機能を提供。
徒歩や電車、バス、飛行機といった交通機関に関する機能が充実したサービスです。
【選定条件】
Googleで「地図 API」と検索し(2024年3月11日調査時点)、検索結果全ぺージに表示された会社の公式HP18社を調査。そのうち、以下の条件で有料版サービスを扱う3社を選定しています。
・MapFan API...調査した18社のうち唯一、地理空間データとツールを活用して問題を解決するリスト「世界の地理空間企業トップ100社」に選定(Global Top 100 GeospatialCompanies 2024)された企業。
・ZENRIN Maps API...調査した18社のうち、創業が1948年と最も古く、専門スタッフの現地調査により、住宅地図を更新し続ける企業
・NAVITIME API...調査した18社のうち、交通機関・ルート検索機能が最も多い企業