2024年4月8日時点、Googleで「地図 API」と検索し表示された地図APIサービスを扱っている公式HPの中で、不動産業の事例掲載件数が多かった順に上位5つまで地図APIサービスを取り上げ、各サービスの事例を紹介しています。
アットホーム社が作成している街情報発信サイト「アットホーム タウンライブラリー」にて、「MapFan API」を導入している事例です。
サイトの街情報を充実させることが課題でしたが、「未来情報周辺検索」を提案してもらい、MapFan APIの採用を決定しました。魅力的なコンテンツを予算内で運用できるからです。
この検索機能により、3年先までに新設される予定の、未来の施設情報をチェックできる「未来地図」をサイトに組みこみました。未来の情報をユーザーに提供できることは当サイトのオリジナルコンテンツとなり、他社サイトとの差別化ができています。
参照元:ジオテクノロジーズ公式HP(https://business.mapfan.com/case/detail/3673)
CHINTAI社の「NAVITIME API」導入事例です。CHINTAI社が手掛ける賃貸物件の空室情報提供サービス「CHINTAIネット」では、さまざまな検索ニーズに対応できるよう多くの検索メニューを用意しています。その中の、「通勤通学時間から希望の物件を検索する」検索メニューにて、「NAVITIME API」を導入。電車や車だけでなく、自転車通勤や徒歩の人でも希望の物件を探せるシステムです。
所要時間はナビタイムの検索技術によって実際に求められているため、高い精度で情報を表示することが可能。正確な所要時間をユーザーに届けられます。サイトの信頼性向上にもつながるでしょう。
参照元:ナビタイムジャパン公式HP(https://api-sdk.navitime.co.jp/introduction/chintai/)
物件情報扱う会社が「いつもNAVI API」を導入した事例です。導入以前は物件情報をまとめるにあたり、地図の著作権がわからない、地図を切り出す作業に時間がかかるなど、コンプライアンスと業務効率化が課題でした。また、物件周辺の施設の情報収集にも労力を要していたそう。
そこでゼンリンのサービスを導入し、住所情報データと連携することで、地図画像を自動的に作成。地図画像のコピーや第三者への資料配布といった著作権が関わる行為についても、正しい運用方法で行えるようになりました。さらに、施設データベースから、物件周辺のコンビニなど近隣施設情報も同時に取得できるため、書類作成にかかる時間や手間を大幅に削減できました。
参照元:ゼンリンデータコム公式HP(https://www.zenrin-datacom.net/business/casestudy/k002.html)
アパマンショップが「賃貸物件検索アプリ」内に地図検索機能を実装するにあたり、Mapboxが提供する地図情報の開発プラットフォームを導入した事例。Mapboxであれば2D、3D両方の地図をサポートしつつ、ビジュアルも豊富だったため、導入を決めたそうです。
「視覚的・直感的に目的の情報を探すことができる」という地図検索のメリットを活かし、利便性向上に成功。交通や周辺情報などさまざまな条件をもとに、希望の物件を検索しやすくなりました。
地図検索機能を導入した結果、ユーザーの認知度も高くなり、地図検索経由での問い合わせも増加しているとのことです。
参照元:マップボックス・ジャパン公式HP(https://www.mapbox.jp/customers/apamanshop)
アットホームが行っている図面配布サービスにてMappleAPIを活用した事例。MappleAPIで開発した「ファクトシート作成用地図システム」を利用しています。
導入の決め手は、地図の豊富なデザインに加え、オリジナルデザインも作成できること。また、専用のシステムを構築できた点も決め手でした。
加盟店から受け取った物件データを専門スタッフが整理しファクトシートを作りますが、最短3日で加盟店への配布が可能。カラーや2色など、印刷方法を選べる点も魅力です。このシステムにより地図を作成する工数が大幅に削減できたため、業務効率も向上しているようです。
参照元:マップル公式HP(https://mapple.com/casestudy/athome/)
一口に有料の地図APIといっても、サービスによって特徴や強みは異なります。また、適している用途も変わりますので、自社のニーズに見合ったサービスを導入しましょう。以下では、おすすめの有料地図APIサービスをご紹介します。
道路情報が必要な
事業・システム開発なら
MapFan APIでは、全国の道路をくまなく実装調査したデータを使用。
「車種別規制」「マップマッチング」「未来情報周辺検索」など、物流と相性の良い機能が充実したサービスです。
住宅地図を利用した
事業・システム開発なら
ZENRIN Maps APIは、古くから住宅地図事業に注力するゼンリンが提供。
建物に独自IDを付与し時系列で管理することが可能で、住宅関連の機能が充実したサービスです。
公共交通機関を使った
事業・システム開発なら
NAVITIME APIでは 、交通ルート検索や場所検索、乗換案内などの機能を提供。
徒歩や電車、バス、飛行機といった交通機関に関する機能が充実したサービスです。
【選定条件】
Googleで「地図 API」と検索し(2024年3月11日調査時点)、検索結果全ぺージに表示された会社の公式HP18社を調査。そのうち、以下の条件で有料版サービスを扱う3社を選定しています。
・MapFan API...調査した18社のうち唯一、地理空間データとツールを活用して問題を解決するリスト「世界の地理空間企業トップ100社」に選定(Global Top 100 GeospatialCompanies 2024)された企業。
・ZENRIN Maps API...調査した18社のうち、創業が1948年と最も古く、専門スタッフの現地調査により、住宅地図を更新し続ける企業
・NAVITIME API...調査した18社のうち、交通機関・ルート検索機能が最も多い企業