Webサイトやアプリに地図機能を実装したいけれど、地図APIの費用が気になる…という方は多いのではないでしょうか。地図APIの料金は、サービスの種類や利用状況によって大きく変わるため、事前にしっかりと情報収集することが大切です。
この記事では、地図APIの費用が発生する仕組みから、コストを抑えるための具体的な方法まで、分かりやすく解説します。地図APIの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
地図APIの料金体系は、提供サービスによって異なりますが、いくつかの基本的な考え方があります。
多くの地図APIでは、「APIコール数」や「地図表示回数」に応じて料金が発生します。これは、地図データの提供にはサーバーリソースや通信コストがかかるためです。
ユーザーが地図を表示したり、ルート検索をしたりするたびに、APIはサーバーにリクエストを送信します。リクエストの数が増えるほどサーバーへの負荷も増え、それに伴いコストも増加します。そのため、APIコール数や地図表示回数に応じた課金体系が採用されているのです。
地図APIの主な料金形態には、以下のようなものがあります。
ご自身のWebサイトやアプリの規模、利用頻度などを考慮し、最適な料金形態を選びましょう。
地図APIには、基本料金のほかに、特定の機能を利用すると追加料金が発生する場合があります。例えば、以下のような機能です。
これらの機能は便利ですが、利用頻度が高いと追加コストがかさむ可能性があります。必要な機能を事前に洗い出し、費用対効果を検討することが重要です。
地図APIの導入コストを抑えるためには、いくつかのポイントがあります。
もし、Webサイトやアプリの規模が大きく、大量のアクセスが見込まれる場合は、エンタープライズ契約(カスタム契約)を検討するのも一つの方法です。エンタープライズ契約では、利用量に応じた割引が適用されたり、専任のサポートを受けられたりする場合があります。
地図APIの費用は、利用するサービスや機能、利用量によって大きく異なります。導入前に、各サービスの料金体系を比較検討し、ご自身のWebサイトやアプリに最適なプランを選びましょう。
また、キャッシュの活用やAPIコールの最適化など、コストを抑えるための工夫も積極的に取り入れることをおすすめします。
本メディアでは、地図APIサービスをお探しの方向けに、特徴の異なる3つの地図APIサービスをご紹介。地図の著作権をもつ会社のAPIサービスもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
【目的別】 おすすめの有料地図
APIサービス3選
について見る
一口に有料の地図APIといっても、サービスによって特徴や強みは異なります。また、適している用途も変わりますので、自社のニーズに見合ったサービスを導入しましょう。以下では、おすすめの有料地図APIサービスをご紹介します。
道路情報が必要な
事業・システム開発なら
MapFan APIでは、全国の道路をくまなく実装調査したデータを使用。
「車種別規制」「マップマッチング」「未来情報周辺検索」など、物流と相性の良い機能が充実したサービスです。
住宅地図を利用した
事業・システム開発なら
ZENRIN Maps APIは、古くから住宅地図事業に注力するゼンリンが提供。
建物に独自IDを付与し時系列で管理することが可能で、住宅関連の機能が充実したサービスです。
公共交通機関を使った
事業・システム開発なら
NAVITIME APIでは 、交通ルート検索や場所検索、乗換案内などの機能を提供。
徒歩や電車、バス、飛行機といった交通機関に関する機能が充実したサービスです。
【選定条件】
Googleで「地図 API」と検索し(2024年3月11日調査時点)、検索結果全ぺージに表示された会社の公式HP18社を調査。そのうち、以下の条件で有料版サービスを扱う3社を選定しています。
・MapFan API...調査した18社のうち唯一、地理空間データとツールを活用して問題を解決するリスト「世界の地理空間企業トップ100社」に選定(Global Top 100 GeospatialCompanies 2024)された企業。
・ZENRIN Maps API...調査した18社のうち、創業が1948年と最も古く、専門スタッフの現地調査により、住宅地図を更新し続ける企業
・NAVITIME API...調査した18社のうち、交通機関・ルート検索機能が最も多い企業