2024年4月8日時点、Googleで「地図 API」と検索し表示された地図APIサービスを扱っている公式HPの中で、小売業の事例掲載件数が多かった順に上位3つまで地図APIサービスを取り上げ、各サービスの導入事例や活用事例を紹介しています。
店舗発注業務における課題を解決するために「いつもNAVI API」を活用した事例です。商品の発注業務において、天候などが要因で日々変化する売上数に対して生じる在庫不足を少しでもなくしたい。商品がなぜ売れたのか、気候や気温などのデータを使って発注判断の適正化を図りたい。リアルタイムでの気象データを活用し、仕入れ予測の精度向上を目指したいなど、多くの課題がありました。
導入した「いつもNAVI API」には、気象関連APIの機能が搭載。気候や気温に左右される購買実績の傾向を見える化できるため、販売数がどのように変化したのかを即座にチェックできます。商品の売上数のデータを正確に把握することで、情報を活用した適切な発注業務が行えるようになりました。
参照元:ゼンリンデータコム公式HP(https://www.zenrin-datacom.net/business/casestudy/k001.html)
店舗検索・購入手続きで、Google Maps Platformの機能を活用した海外の事例です。導入後には以下のような成果が表れています。
参照元:ゼンリンデータコム公式HP(https://www.zenrin-datacom.net/solution/gmapsapi/casestudy/retailtech)
多くのBIや顧客管理などに「TerraMap API」を活用することで、地図を使った視覚的な分析が可能になります。
店舗や顧客などの位置情報を有したデータを活かして周囲の情報を知れたり、地図上で顧客シェア分析を行ったりと、さまざまな面で有効に利用できるでしょう。また、データを組み合わせたABC分析、商圏内の人口や世帯などの情報をレポートとして出力可能。
有料オプションになりますが、郵便番号エリアデータも利用できます。さまざまな統計データと組み合わせて、郵便番号エリア別での顧客データ分析、販売促進や店舗開発分析も。TerraMap APIを導入してマップの分析機能を強化することで、売上向上にも役立てられるでしょう。
参照元:マップマーケティング公式HP(https://www.mapmarketing.co.jp/terramap-api)
一口に有料の地図APIといっても、サービスによって特徴や強みは異なります。また、適している用途も変わりますので、自社のニーズに見合ったサービスを導入しましょう。以下では、おすすめの有料地図APIサービスをご紹介します。
道路情報が必要な
事業・システム開発なら
MapFan APIでは、全国の道路をくまなく実装調査したデータを使用。
「車種別規制」「マップマッチング」「未来情報周辺検索」など、物流と相性の良い機能が充実したサービスです。
住宅地図を利用した
事業・システム開発なら
ZENRIN Maps APIは、古くから住宅地図事業に注力するゼンリンが提供。
建物に独自IDを付与し時系列で管理することが可能で、住宅関連の機能が充実したサービスです。
公共交通機関を使った
事業・システム開発なら
NAVITIME APIでは 、交通ルート検索や場所検索、乗換案内などの機能を提供。
徒歩や電車、バス、飛行機といった交通機関に関する機能が充実したサービスです。
【選定条件】
Googleで「地図 API」と検索し(2024年3月11日調査時点)、検索結果全ぺージに表示された会社の公式HP18社を調査。そのうち、以下の条件で有料版サービスを扱う3社を選定しています。
・MapFan API...調査した18社のうち唯一、地理空間データとツールを活用して問題を解決するリスト「世界の地理空間企業トップ100社」に選定(Global Top 100 GeospatialCompanies 2024)された企業。
・ZENRIN Maps API...調査した18社のうち、創業が1948年と最も古く、専門スタッフの現地調査により、住宅地図を更新し続ける企業
・NAVITIME API...調査した18社のうち、交通機関・ルート検索機能が最も多い企業