ジオコーディングは、指定された住所や地域などの情報を元に、緯度経度のような高精度の情報(地理座標)へと変換する機能をいいます。指定された情報を緯度経度などに変換したデータはジオコードと呼ばれています。
ジオコーディングは地図APIサービスにおけるポピュラーな機能の一つで、指定の住所や施設、ユーザーの現在位置をピンポイントで取得できます。地図表示機能とセットで使った場合、ジオコードに該当する場所の周辺地図を表示可能です。
ジオコーディングを利用すれば、緯度経度に基づいた場所を表示したり、該当する施設の情報を取得したりできます。また、正確な位置を把握するために欠かせない機能ですので、組み込むシステムやアプリの精度にも影響します。
ジオコーディングは、さまざまなシーンに活用できる機能です。例えば、以下のようなシーンでの利用に適しています。
ジオコーディングは活用方法が多種多様で、緯度経度を利用した場所を表示したい時に向いています。また、GPS情報から現在位置を表示したい場合や、ジオコードで指定した位置までのルートを検索したい時などにも活用可能です。
このほか、ユーザーが入力した住所を元に、ピンポイントで情報を表示したい時や、正確な住所・場所の取得が必要な時にも適しています。
ジオコーディングは地図APIサービスのメジャーな機能の一つで、住所や座標に基づいた正確な情報を表示できます。高精度な地図データや位置情報が必要な時は、積極的に活用すべき機能といえるでしょう。現在位置を表示するケースを始め、さまざまなシーンで活用できます。
ただし、ジオデータを変換するツール・プログラムも必要です。ジオコーディングを利用する際は、変換に用いるツールなども用意しておきましょう。
本メディアでは、地図APIサービスをお探しの方向けに、特徴の異なる3つの地図APIサービスをご紹介しています。「地図APIサービスの違いが分からない」「どの機能が重要なのか分からない」などでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
【目的別】 おすすめの有料地図
APIサービス3選
について見る
一口に有料の地図APIといっても、サービスによって特徴や強みは異なります。また、適している用途も変わりますので、自社のニーズに見合ったサービスを導入しましょう。以下では、おすすめの有料地図APIサービスをご紹介します。
道路情報が必要な
事業・システム開発なら
MapFan APIでは、全国の道路をくまなく実装調査したデータを使用。
「車種別規制」「マップマッチング」「未来情報周辺検索」など、物流と相性の良い機能が充実したサービスです。
住宅地図を利用した
事業・システム開発なら
ZENRIN Maps APIは、古くから住宅地図事業に注力するゼンリンが提供。
建物に独自IDを付与し時系列で管理することが可能で、住宅関連の機能が充実したサービスです。
公共交通機関を使った
事業・システム開発なら
NAVITIME APIでは 、交通ルート検索や場所検索、乗換案内などの機能を提供。
徒歩や電車、バス、飛行機といった交通機関に関する機能が充実したサービスです。
【選定条件】
Googleで「地図 API」と検索し(2024年3月11日調査時点)、検索結果全ぺージに表示された会社の公式HP18社を調査。そのうち、以下の条件で有料版サービスを扱う3社を選定しています。
・MapFan API...調査した18社のうち唯一、地理空間データとツールを活用して問題を解決するリスト「世界の地理空間企業トップ100社」に選定(Global Top 100 GeospatialCompanies 2024)された企業。
・ZENRIN Maps API...調査した18社のうち、創業が1948年と最も古く、専門スタッフの現地調査により、住宅地図を更新し続ける企業
・NAVITIME API...調査した18社のうち、交通機関・ルート検索機能が最も多い企業