ルート検索は、特定の地点間のルート情報を取得できる機能です。主に移動経路やルートの距離、移動にかかる時間などの情報を得られます。ルート検索は主に2点間のルート情報を返しますが、地図APIサービスによっては複数地点を指定できる場合があります。
ルート検索は、移動を伴うシステムやサービス向けの機能といえます。カーナビゲーションシステム(カーナビ)で定番の機能ですが、大半の地図APIサービスで提供されています。システムやアプリへ組み込めば、乗換案内機能を実装したり、効率的な配送ルートの検索機能を実現したりできます。
ただし、ルート検索は処理が必要になるため、レスポンス速度には注意が必要です。レスポンス速度はシステムやサービスの快適性に関わりますので、高速なアルゴリズムを採用している地図APIサービスを選びましょう。
地図APIサービスのルート検索は、主に以下のシーンで活用可能です。
特にルート検索が活躍するのが運送関連です。システム・アプリに組み込むと、配送ルートや道順を表示したり、配送ルートを作成したりする機能を実装できます。配送が効率化されれば、ガソリン代などのランニングコスト削減にもつながるでしょう。
また、乗換案内や時間・距離、料金の検索なども可能です。一般的なナビゲーションアプリに搭載されている機能ですが、APIなら個別にシステム・アプリへ組み込めます。
特定の地点間の情報を取得できるルート検索は、多くの地図APIサービスで提供されています。活用方法も幅広く、配送ルートの効率化からナビゲーションの実装まで、さまざまなシーンに利用できます。経路の距離や時間などの情報が必要な時は、ルート検索のAPIを活用しましょう。
ただし、ルート検索処理にかかる時間はサービス次第です。できるだけ高速処理が可能なサービスを選びましょう。
本メディアでは、地図APIサービスをお探しの方向けに、特徴の異なる3つの地図APIサービスをご紹介しています。「地図APIサービスの違いが分からない」「どの機能が重要なのか分からない」などでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
【目的別】 おすすめの有料地図
APIサービス3選
について見る
一口に有料の地図APIといっても、サービスによって特徴や強みは異なります。また、適している用途も変わりますので、自社のニーズに見合ったサービスを導入しましょう。以下では、おすすめの有料地図APIサービスをご紹介します。
道路情報が必要な
事業・システム開発なら
MapFan APIでは、全国の道路をくまなく実装調査したデータを使用。
「車種別規制」「マップマッチング」「未来情報周辺検索」など、物流と相性の良い機能が充実したサービスです。
住宅地図を利用した
事業・システム開発なら
ZENRIN Maps APIは、古くから住宅地図事業に注力するゼンリンが提供。
建物に独自IDを付与し時系列で管理することが可能で、住宅関連の機能が充実したサービスです。
公共交通機関を使った
事業・システム開発なら
NAVITIME APIでは 、交通ルート検索や場所検索、乗換案内などの機能を提供。
徒歩や電車、バス、飛行機といった交通機関に関する機能が充実したサービスです。
【選定条件】
Googleで「地図 API」と検索し(2024年3月11日調査時点)、検索結果全ぺージに表示された会社の公式HP18社を調査。そのうち、以下の条件で有料版サービスを扱う3社を選定しています。
・MapFan API...調査した18社のうち唯一、地理空間データとツールを活用して問題を解決するリスト「世界の地理空間企業トップ100社」に選定(Global Top 100 GeospatialCompanies 2024)された企業。
・ZENRIN Maps API...調査した18社のうち、創業が1948年と最も古く、専門スタッフの現地調査により、住宅地図を更新し続ける企業
・NAVITIME API...調査した18社のうち、交通機関・ルート検索機能が最も多い企業