APIで取得した地図データを表示する地図APIサービスの基本的な機能です。住所や現在位置に関する地図や周辺情報を表示できます。活用方法も多彩で、乗換案内やルートマップ、交通渋滞の表示など、さまざまな分野に利用できます。
指定された住所・地域情報を緯度経度などの地理座標へと変換する地図APIの機能です。変換後のデータのことをジオコードと呼びます。ジオコーディングは高精度な地理座標を取得できるため、正確な情報を表示したい時やルート検索が必要な時などに適しています。
GPSのデータとマップデータを元に、位置情報を補正する機能です。ノイズや電波によるGPSのズレを補正し、正確な位置情報を取得できます。主な活用方法は、配送ルートの表示やルートマップの作成など、リアルタイムなナビゲーションが必要なシーンにも便利な機能です。
指定した住所や緯度経度・GPSデータなどから位置情報を取得する地図APIの機能です。各種データを元に、ユーザーへ正確な位置情報の提供を可能にします。活用が想定されるシーンは、GPSが使えない場所で位置情報を使いたい時や、紐づけられたデータを参照したい時などです。
A点とB点など、特定地点間のルート情報を取得できる機能です。ルートの移動経路はもちろん、移動時間や距離などの情報も取得できます。さまざまな分野での活用が可能で、配送ルートの表示や乗換案内、ナビゲーション機能の実装などに適しています。
指定された店舗・施設の情報を取得できる機能です。取得可能なデータは、店舗・施設の正式名称や営業時間、レーティングなど。自社で展開する店舗情報を表示したり、店舗検索システム・サービスを実装したりする時に便利です。
地図APIにおけるポリラインは、複数の点を線で繋いだ図形で、配送ルート最適化や移動経路分析などに活用されます。ビジネスでは、効率化や顧客理解に役立ちます。多数のポリライン表示はパフォーマンスに影響するため、簡略化やキャッシュ利用が必要です。
AI連携により、地図APIはよりインタラクティブな機能を提供します。ユーザーの好みや状況に応じた経路案内、話し言葉のような自然言語での場所検索が可能です。住所表記のゆれを吸収し、正確な位置特定を助けるジオコーディング最適化もAIの得意分野です。これにより、地図アプリの利便性が大きく高まります。
地図APIと充電ステーション管理システムを連携させることで、ユーザーは地図上で空き状況を確認し、その場で充電スポットを予約できます。直感的な操作性と、希望充電時間や通知機能が組み合わさることで、ITリテラシーに関わらず誰でもスムーズに利用できる環境が実現します。
スマートシティでは、都市交通の効率化が住民の利便性向上や経済活動の活性化に大きく貢献します。その実現には、多様な移動手段を統合し最適な選択肢を提供するMaaSが不可欠です。そして、MaaSを支え、都市交通データの統合を促進する上で、地図APIは中心的な役割を担っています。
一口に有料の地図APIといっても、サービスによって特徴や強みは異なります。また、適している用途も変わりますので、自社のニーズに見合ったサービスを導入しましょう。以下では、おすすめの有料地図APIサービスをご紹介します。
道路情報が必要な
事業・システム開発なら
MapFan APIでは、全国の道路をくまなく実装調査したデータを使用。
「車種別規制」「マップマッチング」「未来情報周辺検索」など、物流と相性の良い機能が充実したサービスです。
住宅地図を利用した
事業・システム開発なら
ZENRIN Maps APIは、古くから住宅地図事業に注力するゼンリンが提供。
建物に独自IDを付与し時系列で管理することが可能で、住宅関連の機能が充実したサービスです。
公共交通機関を使った
事業・システム開発なら
NAVITIME APIでは 、交通ルート検索や場所検索、乗換案内などの機能を提供。
徒歩や電車、バス、飛行機といった交通機関に関する機能が充実したサービスです。
【選定条件】
Googleで「地図 API」と検索し(2024年3月11日調査時点)、検索結果全ぺージに表示された会社の公式HP18社を調査。そのうち、以下の条件で有料版サービスを扱う3社を選定しています。
・MapFan API...調査した18社のうち唯一、地理空間データとツールを活用して問題を解決するリスト「世界の地理空間企業トップ100社」に選定(Global Top 100 GeospatialCompanies 2024)された企業。
・ZENRIN Maps API...調査した18社のうち、創業が1948年と最も古く、専門スタッフの現地調査により、住宅地図を更新し続ける企業
・NAVITIME API...調査した18社のうち、交通機関・ルート検索機能が最も多い企業